googleアナリティクスを見ていると、セッション数は発生しているのに、平均セッション時間がゼロ秒という記事がいくつかありました。
この現象、前から不思議に思っていました。
そこで今回は、平均セッション時間がゼロ秒になる原因と仕組みについて考えてみます。
この記事の対象者
この記事の対象者は、googleアナリティクスの見かたは、なんとなく知っているけど、マニアックな見かたは知らない、詳しくない人を対象とします。
要するにgoogleアナリティクスの初級者を対象とします。
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今回の参考事例
今回のgoogleアナリティクスでの参考事例としては、ランディングページを解析したときの表(テーブル)を事例とします。ちなみに操作手順は以下です。
googleアナリティクス → 行動 → サイトコンテンツ → ランディングページ
平均セッション時間の不思議
ブログサイトの解析のために、googleアナリティクスでデータ分析をしてみる。ランディングページを分析してみる。
そのとき、いつも不思議なことがありました。それは・・・
「なんでセッション数が発生しているのに平均セッション時間を見るとゼロなの?」というものでした。
セッション数は、イコール、アクセス数ということになります。
例えば、ある記事でセッションは30あるのに、平均セッション時間を見ると、ゼロ秒とうのがあったとします。
このとき、「なんで30アクセス(セッション)もあるのに、平均セッション時間にすると0秒なの? 普通そんなのある?」と思いました。
この現象、いつも不思議に思っていました。
■イメージ図
あるときふと気づく
いつものように、googleアナリティクスで、ブログサイト解析のために、ランディングページの表(テーブル)を見ていました。
そして、いつものようにセッションはあるけど、平均セッション時間は0秒(ゼロ)のブログ記事もあるかと思い、表を眺めていました。
そうしたら、ある関連性、法則に、ふと気づきました。こういう原因で平均セッション時間は0秒になるのかと、そのとき、初めて知りました。
熟知している人からすると、こんなことも知らなかったのと言われるかもしれないけど・・・
平均セッション時間がゼロ秒の原因
平均セッション時間がゼロ秒の原因をズバリ言っちゃいます。
それは・・・
「直帰率が100%だと、平均セッション時間はゼロ秒になる」ということです。
これ、表を眺めていたら見事に、この法則どおりになっていました。参考としてはイメージですが、以下です。
■イメージ図
(もちろん数値は適当な値です)
見事に、直帰率が100%の記事は、すべて、平均セッション時間はゼロ秒になっていました。そしてこれが、平均セッション時間がゼロ秒の原因でした。
要は、その記事(ページ)だけ読まれてサイトを立ち去られてしまうと、平均セッション時間はゼロ秒になってしまいます
セッション時間を0秒以上にするには、ランディングページ以外の記事も読んでもらう必要があります
平均セッション時間がゼロ秒になる仕組み
元システム屋だった僕。平均セッション時間が、ゼロ秒になる理由は、なんとなく分かりました。
しかし、どういう仕組み、計測でゼロ秒になるの?と疑問に思いました。
そこで、この謎について調べてみました。そうしたら、よい記事を見つけました。それがこちらです。
参考記事
→ 平均セッション時間が0秒?!Googleアナリティクス計測の謎
(すみません。この記事、削除されたようでもうありません)
この記事、平均セッション時間がゼロ秒で計測される仕組みが、わかりやすく書いてありました。
この記事を読んで、ゼロ秒で計測される仕組みがわかりました。
参考記事を一読した結論からいうと以下になります。
「最後にサイトから離脱した時間は、平均セッション時間の算出のとき、計測されない、または、計測対象時間としないため、ゼロ秒になる」ということです。
ここ、重要なポイントです。
平均セッション時間がゼロ秒で計測されるパターンは2通りある
実は、平均セッション時間がゼロ秒で計測されるパターンは2通りあります。以下にその事例を上げてみます。
パターンA
例えば記事Aに11分、そのあと記事Bに7分、またそのあと記事Cに4分、いたとします。そして、そのあとサイトを離脱したとします。
このとき、記事Aと記事Bは、平均セッション時間に反映されます。なぜなら、最初にサイトに訪れた時間とサイト内の記事を移動した時間は計測の対象になるからです。
しかし、記事Cは平均セッション時間に反映されません。それは、離脱時間は計測の対象としないからです。
パターンB
次に記事Rに25分、滞在したとします。しかし、そのあと、どの記事にもいかずサイトを離脱したとします。
このとき、最初にサイトに訪れた時間は計測対象となります。しかし、サイトの離脱時間は計測対象としないため、平均セッション時間はゼロ秒となります。
以上のことから、平均セッション時間がゼロ秒となるパターンは2通りあります。
元システム屋としての疑問
今まで述べてきたことから、平均セッション時間がゼロ秒になる原因と、平均セッション時間がゼロ秒で計測される仕組みがわかりました。
しかし、元システム屋として、大きな疑問が一つ残ります。それは・・・
「なぜ、離脱時間を計測の対象としないのか?」ということです。
これは、元システム屋としての推論ですが、google先生は離脱時間も把握していると思います。
なぜなら、1記事だけ読まれてサイトを離脱した記事があったとしても、google先生は、そのような記事をある程度、評価しているからです。
自分の経験から、それは確かです。このことから、google先生は、本当は離脱時間を把握していると思います。
しかし、平均セッション時間を算出するときには、離脱時間を計測の対象としません。
これはあえて、google先生が平均セッション時間の算出のときに、離脱時間を計測対象の算出で、取り扱っていないと思います。
これは、あくまで元システム屋の僕の感ですが・・。
この仕組みについて、僕の持論があるのですが、この記事では特に言いません。ただここに、アクセスアップのための大きなヒントがあるような気がします。
今回は、平均セッション時間がゼロ秒の原因と、計測方法についてのみにしたいと思います。
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おさらい
この記事での、平均セッション時間がゼロ秒になる原因と仕組みについて、最後にまとめてみます。
◆その1/ 平均セッション時間がゼロ秒になる原因
直帰率が100%だと、平均セッション時間はゼロ秒になる
◆その2/ 平均セッション時間がゼロ秒になる仕組み
① サイト離脱時間を平均セッション時間の算出対象としないため、その結果、平均セッション時間がゼロ秒になる
② 平均セッション時間がゼロ秒になるパターンは2通りある
といえます。
まとめ
前々から、googleアナリティクスで、平均セッション時間が、ゼロ秒になる原因がわからず不思議に思っていました。
謎に思っていました。でもあるとき、ランディングページの表(テーブル)を見ていたとき、ふとある法則に気づきました。
そこからネットでさらに調べて、平均セッション時間がゼロ秒になる原因と、ゼロ秒になる仕組みが分かりました。
この記事が、自分と同じで、平均セッション時間がゼロ秒になる原因がわからず困っている人の参考になればと思います。
●平均セッション時間がゼロ秒になる謎についてでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。
おしまい