ブログをしている僕の前々からの不満。それはURLの階層がムダに深いことです。あるとき、勢いでURLの階層を変更しました。浅くしました。
そこで今回は、URLを変更した結果と感想、そして影響についてレポートします。
この記事の主な対象者
この記事は、以下の人を対象とします。
・ある程度、コンピューター知識がある人
・ある程度、Webやブログの知識がある人
・ある程度、ネットの知識がある人
要は、中級ブロガーを対象とします。
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僕のURL階層の問題
もうブログをして、7年近くになります。(2021年4月時点)
今のWordPressでの運用でも、3~4年になります。そこで前々から気になっていたのが、ムダにURLの階層が深いことでした。
この問題、なんとかしなければと前々から思っていました。
なかなか、URLの階層変更に踏み切れずにいたけど、意を決してURL階層の変更をしました
大雑把なURL階層、ネスト変更の結論
「年月」のURL階層を取っ払って、階層を浅くしました。
旧URL階層: xxxxx.com/yyyy/mm/zzzzz-page
↓
新URL階層: xxxxx.com/zzzzz-page
この結論なのですが、URL階層の変更(ネストを浅くした)直後から、アクセス数がぐんぐん減っていきました。
URLのネスト変更から1か月経って、アクセス数が今までの10分の1になりました。
一例で言うなら、デイリー200PVあったと仮定して、ネスト変更したら10分の1の20PVまで落ち込みました。
ネット検索したのですが、他の方も同意見でした。URLのネスト変更をしたらアクセス数が10分の1に落ち込むことは覚悟した方がよいです。
他の方もやはり、僕と同様にアクセス数が10分の1に落ち込んだそうです
ドメインは変更せずに、階層だけ変更したので、アクセス数はそれなりかなと思っていたのですが、影響は意外に大きいです。
URLのネスト変更をして1か月間は、アクセス数がへこみぱなしで、アクセス数もへこむけど、心もへこみました。心が折れました
URLのネスト変更をしたら、1か月は泥沼状態です。あきらめてください
もうこの1か月は何をやってもアクセス数は増えません。やる気をなくしました
ちょうど、URL変更してから1か月くらいがアクセス数の底です。1か月を過ぎたあたりから少しづつアクセス数が回復してきました。
新規記事の更新やリライトをしながらですが、1か月を過ぎたあたりから少しづつ増えていきました。
現在、URL変更をしてから3か月くらい経ちますが、それでも以前の6割程度のPV数です。
■変更前のアクセス数(イメージ)
■変更後のアクセス数(イメージ)
結論なのですが、URL変更をしたら100%のPV数回復はありえません。ネットでも調べたのですが、策を講じたとしても、100%のPV数回復はないとのこと。
一般論でも、URL変更をしたら6~8割程度のPV数回復が一般のようです。僕の実体験でもそのようになりました。
これが、URLのネスト変更の結論です。
まあ、URLのネスト変更をしたい人は、心してトライしてください
これから、詳細についてお話します。
URLの階層が深いのはよくないのは知っていた
いちおう僕は、昔、IT技術者でした。
そのため何事においても、階層(ネスト)が深いのはよくないのは知っていました。
たとえば、プログラミングでいえばIF文のネストが深いのは解読しにくく分岐が多く嫌われます。階層が浅いほうがわかりやすく、解読しやすく好まれます。
これと同じく、Web上でも、URLの階層が浅いほうがよいだろうなとは思っていました。
ネット上で情報を集めてみても、案の定「URLの階層は浅いほうがSEOに有利」というのを耳にしたことがあります。
それはなぜかというと、クローラーが階層が浅いほうが動きやすく、わかりやすいとのことでした。
このネット上での意見、納得しました。
僕の場合、ムダにURLの階層が深かったので余計、気になっていたし問題でした。SEO的にもURLの階層を浅くしてSEOを有利にしたいと思っていました。
簡単にURLの階層を変更できない
URLの階層を浅くするのは、力技でなんとかできます。ただ問題は、そのあとです。
URLの階層を浅くする、URLを変更することは、つまりURL(パス)自体が変わってしまうことを意味します。
(ドメイン名は別として)
これにより、さまざまな影響があるだろうなとは思っていました。また、SEO的に、googleの検索評価や検索順位がどのように変わってしまうか心配でした。
そのため、URLの階層が深くSEO的によくないことはわかっていても、URL変更したときの影響が怖くて、なかなかURLの階層変更、ネスト変更ができませんでした。
URL階層変更って、検索順位が落ちるのは間違いないし、怖いよな
勢いでURLの階層を浅くした。URL変更した。
うーん、URL変更すると検索順位に影響が出るのは、まずわかっている。順位をキープしていたものが落ちるのはわかっている。
(一時的だか、永久的にだかわからんけど・・)
それでも、やっぱりURLの階層(ネスト)が深いのは、元IT技術者として納得いかない。
そこで、「もう順位が永久に落ちてもかまわないや」と思い、あるブログサイトのURL変更、階層を浅くすることを決意しました。
そして、実際にURL変更、URLの階層(ネスト)を浅くしました。
この記事は、URL変更のレポート記事
この記事は、URL変更のレポート記事です。URLの階層を浅くして、その影響と結果をまとめた記事です。
この記事が、僕と同じ悩みを抱えている人の参考になればと思います。
今回は、上から順に説明していきます。そのため、最後まで一読して理解していただければと思います。
僕のムダなURL階層と変更
僕の以前のURL階層はこのようになっていました。
ドメイン名/年/月/投稿名
なんで、こんな変なURL階層になってしまったかというと、初めてWordPressをして、URL設定で読んだネット記事が、このような設定になっていたからです。
この記事を書いた奴のアホ
なので、ドメイン名以降が、「年/月」といういらない階層を作ってしまいました。そして、ムダで意味のないURL階層になってしまいました。
これ、まだ「カテゴリー」の階層ならわかるけど、「年/月」の階層って全然意味ないじゃん
最悪な階層じゃんと思いました。
まあそこで、階層を順当なURL階層に変更しました。
変更前のURL階層: ドメイン名/年/月/投稿名
変更後のURL階層: ドメイン名/投稿名
普通、これが一般的だよな
僕が実際にしたURL変更作業といえば・・
URLの階層を浅くするために、WordPressで僕がしたURL変更作業といえば、以下の2点でした。
① WordPress設定でのURL設定変更
② 内部リンクの書き換え
もう少し、詳しく見てみます。
① WordPress設定でのURL設定変更
WordPressのパーマリンク設定を以下に変更しました。
■イメージ
↓
選択ボタンを変えるだけなので簡単です。数秒でできます
② 内部リンクの書き換え
投稿記事内にある、内部リンクURLのパスを変更しました。
ドメイン名/年/月/投稿名
↓
ドメイン名/投稿名
300記事程あったのですが、力技で2日程度で内部リンクのURLを変更しました。
WordPressでのURL設定変更については、年月部分を削っただけなので難しい部分は特にありませんでした
Web技術的なことはノーガード
ふつう、Web技術者ならURL変更するに際して以下のことをします。
・canonical
・301リダイレクト
など
要はURL変更元からURL変更先へのジャンプや転送などをすると思います。
ただ僕は、Web技術者ではありません。もちろんこのようなことをしたほうがよいのはわかっていますが、これに時間をかける余裕がありません。
僕は、Webの深い技術に時間をかけるよりも、ブログを書きたい。ブログを書くことを中心にしたい。
そのため、この辺のWeb技術は捨ててノーガードで、URL変更しました。
俺ってバカだなぁ
確かに
サーバー引越しは2回したことがある
僕は今まで2回、ドメイン変更を伴うサーバー引越しをしたことがあります。
1回目: 無料ブログ → 有料ブログ(さくらのブログ)
2回目: 有料ブログ(さくらのブログ) → WordPress
僕の今までの経験則から言うと、1か月くらいすると検索順位は戻ってきます。
ただこのときは、ブログサイトの規模が小さかったときの話だけど
今回は、ブログサイトの規模が大きくなりましたが、勢いでURL変更しちゃいました
ドメイン名は同一で、階層部分のURL変更ですけどね
僕の予想では、URLの階層を浅くした、URL変更ですが、検索結果は1か月くらいすれば元に戻るのではないかと予想しました。
URL変更の影響
URL変更の影響ですが、やっぱり、いろいろと影響がでました。URLのドメインは変更せず、階層を浅くしただけなのですが影響がでました。
レポート1-1/URL変更してから1日~1週間目時点
① サイトのアクセス数が下がった
・1~3日目で、平均より30~70%くらいアクセス数が下がりました。(ToT)/
・3日目以降から、平均より390%くらいアクセス数が下がりました。(ToT)/
② アドセンスの報酬も低下した
アクセス数の低下に伴い、比例してアドセンス報酬も激減しました。
③ 自然検索で「404 not found」になった
当たり前ですが、URLが変わったので自然検索で「404 not found」になりました。
■一例
④ 圏外になったものもあった
2,3日目では検索順位は変わらず「404 not found」だったものが、4,5日目で圏外になったものもありました
⑤ 入れ替わったものもあった
人気記事で、ある検索ワードで1位だったものが、3ページ目に下落したけどURLが置き換わっているものもあった
⑥ アナリティクスで影響のあるものもあればないものもある
アナリティクスをみてみました。影響がありアクセス数が激減しているページもあれば、あまりアクセス数が変わらないページもありました。
基本的にURLが変わると以前のURLはアクセスがなくなるはずなのですが、そこら辺、よくわかりません。
ただURL変更に伴い、統計がおかしくなり、アクセス数が激減するのは確かです。
URL変更後の1日目~1週間目は、クダクダです。ほとんどのページは自然検索でnot foundになるし、それに伴いアクセス数の激減、アドセンス報酬の激減です。この期間はいろいろとあきらめましょう
Web知識がある人は、やっぱりcanonicalや301リダイレクトしたほうがよいですね
サーバー引越しで、何回かURL変更経験しているので、予想通りの結果かな。でも痛い。
レポート1-2/このURL変更は予想以上にひどい(1週間経過時点)
レポートとしてですが、階層を浅くしただけのURL変更だったのですが、予想以上に結果が良くないです。
僕のURL変更したブログサイト(雑記ブログ)は、デイリーで200PVくらいありました。軽い気持ちとノリでURL変更をしました。URLの階層を浅くしました。
そうしたら、PVがみるみるうちに低降下。
■イメージ
デイリー200PVあったものが、デイリー20PVまで落ち込みました。
そして、そこで安定しました。 この結果から3~4日で、1/10(10分の1)までアクセスが落ち込みました。(ToT)/ 悲しい限りです。
物理的なURL変更についてですが、1週間経過して、記事ページ画面がnot foundのものもあれば、新しいURLが反映して、記事ページ画面が表示されるのもありました。ごくわずかですが。
検索順位は、ほとんどのものが落ちた状態です。前の順位には戻っていません。ひどいものとなれば、圏外に吹き飛んでいます。
1週間程度だと、反映は思わしくないです。 今までは、わずかな収益があったのですが、壊滅的です。(ToT)/
URL変更しないほうがよかったかな? でも、あとには引けないので様子みる。
URL変更なんだけど、タケノコがにょこにょこ生え変わる感じなんだよね。どこまで戻ってくれるか・・
待っていれば、アクセスが戻り、画面が切り替わり、URLの差し替えはうまくいくのかな?
今の状態だとURL変更しなければよかったと後悔している
レポート1-3/1か月が底
URL変更から1か月後がちょうど底という感じ。 最初の2週間くらいは新規記事やリライトしたりしたけど、効果がないのであきらめました。
3~4週間目は、もうほとんどやる気なくしたので、ブログしませんでした。放っておきました。
正直、URL変更をしてから1か月間は何をやっても効果はありません。1か月過ぎて底になるのを待ちましょう。
レポート1-4/1か月後から少しづつアクセスが緩やかに上昇
1か月すると、URL変更がgoogleに認識されるようです。このあたりから、人気記事などは少しづつ、順位が戻っていきます。
以前のように、順位がキープできる記事もあれば、順位が多少落ちても上位表示のものもあります。
また、圏外に吹き飛んでしまう記事もあり、まちまちといったところです。
(ブログ再開は1か月まった方がよいと僕は考えます。)
レポート1-5/2~3か月後もアクセス数が緩やかに上昇
URL変更をおこない、地道に新規記事更新、リライトをしていれば2~3か月後もアクセス数は緩やかに上昇します。そんな感じでした。
ただ、アクセス数が回復してきたといっても、全盛期の6割程度といったところです。
レポート1-6/3か月後のアクセス数は6~7割が一般
URL変更をした。そして、3か月後が一つの目安になると思います。
URL変更から3か月後のアクセス数ですが、6~7割の回復が一般的のようです。僕の例でもそのようになりました。
まず100%のアクセス数回復はないと思います。URL変更するなら心してといったところです。 いちおうこれで、レポートを終了します。
まとめ
URLのネストがムダに深いと気になります。その気持ちはわかります。だた、URL変更をするとアクセス面で大きなリスクがあるのも確かです。
ネストはスッキリするけど・・
いろいろなリスクを考えながら、URL変更をするのが望ましいと考えます。
●最後まで読んでいただきありがとうございました。
おしまい